「あ行」から始まる用語集
アニリン
アニリンとは合成塗料の一種。皮革の仕上げにアニリン染料を用いる手法があるり、アニリン仕上げと言う。
この手法を用いると、透明感ある(塗料によりできた)膜ができ、革の持つ模様を最大限に活かすことができる。
例)アニリンカーフとは、アニリンで仕上げられたカーフ(子牛の皮)のこと。
アンティーク
アンティーク(antique)とは、「古い」、「古代の」、「古風な」という意味。その他、「古着」、「骨董品」など希少価値のある古美術や古道具などを表現することもある。
定義としては、「製造された時点から100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品」とされることが多い。
機械的、ラグジュアリーな商品に対抗して、手仕事時代の遺物への憧憬を込めた表現。
その点ではラビッシュやビンテージ(ヴィンテージ)なども近い表現だが、アンティークよりは新しいものをさす。
アーキテクチャ
アーキテクチャーは「建築術、建築学」という意味。
ファッションでは、建築的なイメージを持ったシルエット、デザインなどに対して「アークテクチャー」と表現される。
インディーズ
「独立した、自由な」を意味するインディペンデントの略。
インディペンデント・レーベルズ。
ファッション業界では、大量生産を好まず自分の作りたいものだけを作る無所属の若手デザイナー、あるいは彼らの提案するスタイル一般を指す。
イージーオーダー
イージーオーダーは、気楽に出来る注文服のことをさす。
その名の通り、既に指定され揃っているデザインや形・素材の中から、気に入ったデザイン、布地を選び、自分の体型に合わせて仕立てる服のことを言う手早くスピーディーに仕立ることができるのも大きな特徴の1つ。
既製服とオーダーメイドの中間的なも位置づけ。
梅春
冬明けから春の到来までの期間のこと。
主にファッション業界で使用される言葉。
この期間のアイテムには、厚手の生地が使用される傾向にあり、カラーは春に向けて明るい色の組み合わせが多くなる。
SPA
Speciality store retailer of Private label Apparelの略。
「エス・ピー・エー」あるいは「スパ」と呼ぶ。製造小売業。
企画・生産、販売を一体化して行う。DCブランドなどがこれにあたる。
近頃では、アパレルメーカーや小売業も自社ブランドで展開する例が増えている。
エッジィ
「尖端的、とげとげしいなど」の意。
流行を追わず独自性が高いという意味の他、単純にかっこいいという意味で使われる場合もある。
エナメル
ワニスと顔料を混合した塗料、エナメル塗料をさす。エナメル加工したものをエナメルと表現することもある。
「クロムなめし」をした革の表面をかるく磨き、水性塗料で下塗りし、油脂または合成樹脂を厚く塗って、乾燥させる。
特徴としては、素材に鏡のような光沢がでる他、防水性も生まれる。
布地やレザー、ビニールなどの素材にエナメル加工することが多い。
エナメルレザーは、エナメル加工したレザー(革)をさす。
オマージュ
オマージュは、リスペクト(尊敬)や敬意のことをさす。
尊敬するアーティスト、その作品に影響を受けて、それに似た、あるいはモチーフとして作品を発表するケースがファッションでもしばしば見受けられる。
オマージュ(hommage)という言葉自体はフランス語。
オンリーショップ
オンリーショップ(only shop)とは、1つのメーカーの商品、あるいはひとつのブランドの商品だけで構成されているファッションの専門店をさす。和製英語。
ブランドの個性、コンセプトをショップに当てはめたデザイナーズブランドのショップを表現することが多い。
OEM
オリジナル・エクイップメント・マニュファクチャリング(Original Equipment Manufacturing)の略。名前の起源は、IBM社で造られた造語とされている。
メーカーが依頼を受けて相手先のブランドで販売される製品を製造すること。また、製造するメーカーをさす。
OEMメーカーから製品の供給を受けたメーカーは、自社のブランドとしてその製品を販売する。
アパレルに限らず、家電や自動車メーカーなど様々な業種で利用されるシステム。
オートクチュール
高級高級衣装店のこと。デザイナーが顧客のために完全オリジナル衣装をデザインするもの。
生地、仕立ても含め最高級の完成度を持つ。